季節の花と共に


01.12.1〜12.15

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箒木(ホウキギ)  01,12,15(Sat)
ホウキグサとも言われ、夏に小花が咲き、その後できる実は和え物や酢の物に使われるトンブリ、和製キャビアとも呼ばれているのが面白い。夏、黄緑色が鮮やかで涼しげ、秋が深まって来るにつけ、下から赤くなり全体が真っ赤になるときれい。紅葉するのを今まで待っていたが紅葉せずに枯れていきそうなので、とうとう諦めて写真を撮った。この後茶色く枯れたら庭箒に加工して使いたいと待っている人がいる。丸い形をした枯れ木がカラカラと砂漠を風で舞っているウエスタン映画を思い出した。


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千両(センリョウ)  01,12,14(Fri)
紅葉を見に行った先のお寺の庭全体に、黄と赤のセンリョウが目に入った時は嬉しかった。12月3日に載せた万両に対しての千両で、見た目の値打ちの違いかな?小鳥が実を食べて種を落として一人生えすることをその時書いたが、写真を撮らせて頂いて立ち話をした年配の方から、小鳥が食べて落としていかないと育たないことを教わった。縁起の良い名前なのでお正月花に好まれるが、私も必ず活ける習慣がある。


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ブルーポピー  01,12,13(Thu)
これを実際に見たことのある人は世界でもほんの数える程ではないか。御在所クライミングスクールを経営している友人が、中国国境に近いインド北部ヒマチャル・ブラデッシュ州の北部で超秘境へ遠征した時に撮影したものを送ってくれた。彼のチームがウムドン・カンリ6643mの未踏峰に初登頂し(1999年)、この遠征中のロータンパス3978mへ登る途中で見つけたそうだ。「辛い登山中にもこんない嬉しい時もあるのです」と書かれていたのを読んだ時、パソコンの前に座っていてこんな素晴らしいものを見せて下さってありがとう、と心から思った。


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カラスウリ  01,12,12(Wed)
この烏瓜(カラスウリ)は黄色だが普通朱色に色づくらしい。山に行けば実は見れても、花はおそらくほとんどの人が見れないと思う。夏に白い五弁の花びらから細い蜘蛛の糸のようなものがたくさん出た不思議な花が咲くが、夜咲き朝にはしぼむ。夜に飛ぶ蛾(ガ)を甘い芳香で誘って受粉する・・・なんとも不思議でロマンティクな花をこの実からは想像し難い。打ち出の小槌に似た種を財布に入れておけばお金が増えるかな?先日新聞に木曽川下流で見つけたスズメウリの実の写真が載っていた。1センチほどで白く、カラスに対してスズメの名が面白い。
 


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真弓(マユミ)U  01,12,11(Tue)
12月5日に載せた真弓(マユミ)を見た友人から、大伴家持の真弓を詠んだ歌をメールで受け取った。
  南淵の 細川山に立つ檀(まゆみ) 弓束巻くまで 人に知らえじ
『檀の木を材料にして、弓束に革などを巻きつけて弓に仕上げることから「二人の恋が叶うまで人に知られないようにしましょう」ちょっとドキドキしちゃいますね。』奈良時代の歌人の気持ちを、現代に引き寄せて感動できるこの人の素晴らしさに私が感動させられた。
 


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ウインターコスモス  01,12,10(Mon)
植物園で初めて見た時、なんて可憐で優しい花だろうと思った。その時何枚も写真を撮ったのに、1枚もきれいに撮れていなくてガッカリしていたら、偶然、友人の庭で見つけた。薄黄色の花がコスモス畑のように群生していたら感動すると思う。霜が降り始めた冷たい師走の風の中で健気に咲くウインターコスモスに癒される。
 


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ナンキンハゼの実  01,12,9(Sun)
昨日の南京黄櫨(ナンキンハゼ)の紅葉を見た友人が、すでに葉が落ちて真白の実だけ残っている状態の写真を送ってくれた。こんなにすぐに反応があるのは本当に嬉しい。それにしてもこんな真白の実が木に付いているのを見た時、すぐに木の実だとは思わず、お正月の飾りにする餅花とか繭玉と言われる様な物だと思ってしまいそう。梅の花が咲いているようにも見えるのが面白い。実は熟すと花が開いたように3つに割れる。


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ナンキンハゼ  01,12,8(Sat)
南京黄櫨(ナンキンハゼ)はウルシの仲間のハゼと同じような白い実をつけて、それが和ロウソクの原料となるが、この木には実がついていなかった。葉の形が菱形、またはハート形で可愛い。そして何よりも紅葉が素晴らしい。真っ赤や黄色もいいがこの木のような緑と黄色と赤の混じったような紅葉は、いかにも日本の秋の風景そのもの。


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大文字草(ダイモンジソウ)  01,12,7(Fri)
雪ノ下(ユキノシタ)の仲間の山野草で谷間に咲くイメージ。コマクサほどポピュラーではないし、ウスユキソウ(エーデルワイス)ほどロマンティックではないかもしれないが、形が名の通り大の字で親しみのある、それでいて山野草独特の風情もあるところがいい。お寺の本堂に上がる階段の脇に置かれていて目が引かれた。上がるのを中断して花の写真を撮る人も珍しいかもしれない。


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枇杷(ビワ)  01,12,6(Thu)
6月頃に出回る果物のビワは誰でも知っているが、花を見ている人はそれ程多くないのではないか。真白でもないし、小さい塊の地味な花だから目立たない。でも良く見ると筒のような花が並んでいて可愛い。子供の頃ビワを食べ過ぎるとお腹が痛くなると言われて、ちょっと心配しながら食べたことが、今でも食べる時にブレーキなっている。小さい時に言われた事は妙にしっかりと記憶に残っている。食べた後、手の中の大きな種を土に埋めて、芽が出るの待った人も多いだろうと思う。


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真弓(マユミ)  01,12,5(Wed)
実の外が赤いのと、これのように少し白っぽいのと両方あるが、どちらも名前のイメージどおり本当に可愛い。弾力があってよくしなう枝で、昔はこれで弓を作ったという。熟すとまるで花びらのように4つに割れ、中から真っ赤な皮に包まれた種がぶら下がって出て来る。初冬まで実が残るそうで当分楽しませてくれそう。友人が赤く色づいたことをメールで知らせてくれたので、早速写しに行った。


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トウガラシ  01,12,4(Tue)
普通トウガラシは辛い香辛料として、乾燥して保存したり、一味や七味トウガラシとして売られている。11月27日に掲載した五色トウガラシは観賞用のものだがこれは本当の実用。これを畑で作っている友人はもう少し赤くなるのを待って収穫する、と言っていた。白くて可愛い花を夏につける。1日の「一重咲きのバラ」を見た友人が名前を「カクテル」と教えてくれた。バラにはそれぞれに製作者の思いをこめた、素敵な名前が付いていることに感心する。


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マンリョウ  01,12,3(Mon)
万両(マンリョウ)と千両(センリョウ)は、よく一対のように思われるが、赤い実が同じだけで咲き方は全く違う。マンリョウは夏、葉の下にまとまって白い小花を咲かせて、この時期からお正月過ぎまで実をつけている。友人の庭のあちこちに赤い実をつけたこの木があったので、頂いて植えたが付くだろうかと心配、実が落ち始めたのでダメかもしれない。小鳥が食べては種をばら撒いてそれが一人生えしたそうだが、その過程を想像すると楽しい。


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カリン  01,12,2(Sun)
この季節にレモンのように黄色く、リンゴのような大きさでたわわになっているのを見ると気にはなるが、誰も採らずに下にゴロゴロ落ちているのを目にする。この写真を採った時「写真を撮らせて下さい」とお願いしたら「実も採っていっていいよ」と言われて笑ってしまった。カリンの花は春にボケの花に似てピンクで可愛いく咲くが、実ほどは印象がない。一度だけ咳止めにいいというのでカリン酒を作った事があるが、切るのに堅くて大変だった。確かに咳止めの効果はあったような気がする。


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一重咲きのバラ  01,12,1(Sat)
よく自転車で通る道で、何時もこのバラの手前で曲がってしまって気に掛かっていた。今日はちょっと寄り道をしてこのバラの写真が撮れた。思ったとおり私の好きな一重のバラだった。色も赤のぼかしで可愛く嬉しかった。バラは管理にもよるかもしれないが、春と秋に咲くので楽しみが多い。鑑賞だけでなく、ハーブやポプリやジャムなどにも使われて有用だけど、キレイな花にもとげがある、の代表とも言える。v