季節の花と共に

02.4.1〜4.15

写真の上をクリック
三葉躑躅(ミツバツツジ)  02,4,15(Mon)
この季節、山の中に入ると遠くからでもこの色が目に入る。はっきりしているが優しい色合いなので、ふと心が和む。シロバナミツバツツジもあるがそれを見ても白いツツジと思うだけで、ミツバツツジの種類とは分からないだろう。やはり、この色に魅力を感じる。山間部の道路を走っていて、この花に心を和ませる人たちも多いことと思う。枝先に3枚の葉が輪生するのでこの名がついていて、雄しべが5本あるのが特徴のようだ。


写真の上をクリック
西洋蒲公英(セイヨウタンポポ)  02,4,14(Sun)
ちょっと郊外に出ると道端の何処にでも
タンポポを見ることが出来、ホッとさせられる。但し、そのほとんどが西洋蒲公英(セイヨウタンポポ)。日本在来の種類はトウカイタンポポ、カントウタンポポなど20種以上もあって、葉の形やガクのところが違うようだが区別をつけれない。種に白い冠毛(カンモウ)と呼ばれる綿のようなものが出来て、風に乗ったり人にくっついて遠くへ運ばれ、そこで又根付き春になると花を咲かせる。もちろん誰でも一度はタンポポのふわふわの綿のような種に、フーと吹きかけて飛ばした経験を持っているだろう。


写真の上をクリック
十二単(ジュウニヒトエ)  02,4,13(Sat)
遠くからこの花の群生を見たとき、ムスカリが咲いていると思ったので通り過ぎようとしてから気が付いた。4月10日に載せた
仏の座(ホトケノザ)にも似ている。どちらもシソ科の植物で花がたくさん重なって咲くところが同じ。花の付き方が、昔宮中で女官が着た十二単を思わせるところからこの名前が付いたのだろうが、趣のある名前のつけ方が嬉しい。これは随分濃い紫をしているがもっと淡い紫色や白に近いのもあるようだ。


写真の上をクリック
庭梅(ニワウメ)  02,4,12(Fri)
花は梅に似ていて、花の付き方はユスラウメに似ているので今までニワウメの名前を知らず、適当に梅の仲間かな、と思っていた。白と桃色の2色あり、どちらも清楚で可憐な花
。枝一杯についた花に実がなると思うと夏が楽しみになる。果樹は花と実の両方楽しめていいが友人からのメールに「果樹は、普通の木の7倍は肥料をやらないといけない」と書かれていた。どんなことでも陰の地道な努力が必要と言うことだ。1cm程の丸い実は少しすっぱいがそのまま食べたり果実酒に、種は漢方の利尿剤として重宝されるそうだ。


写真の上をクリック
花蘇芳(ハナズオウ)  02,4,11(Thu)
この写真では分からないが花が蝶の形をしているところが可愛い。濃い桃色の花が固まって咲いているのでとてもよく目立つ。白もあるがシロバナハナズオウと言って真白なのでこれもよく目立つ。花の多い季節の中で小花なのに桜や桃に少しも負けていない。それなのに、この春まで花蘇芳(ハナズオウ)を知らなくて調べてやっと分かった。こうして一つずつ覚えていくことが楽しい。


写真の上をクリック
仏の座(ホトケノザ)  02,4,10(Wed)
カラスノエンドウと同じで、この季節の畑や路傍の何処にでも見ることが出来る草花の一つ。春の七草の「仏の座」はこれではなく「コオニタラビコ」というキク科の植物で食べれるが、この「仏の座」は食べることが出来ない。葉が向かい合って付き、蓮台のように見えるところから名前が付いたようで、三界草(サンガイグサ)とも呼ばれて、昔から仏様に縁のある草と思われていたのだろう。赤紫の花は摘んできて一輪挿しに活けても可愛い。


写真の上をクリック
チュ−リップ  02,4,9(Tue)
木曽三川公園のチューリップ祭りに出かけた。チューリップにも多くの色や種類があって、子供の頃に画用紙の上に描いていた典型的な形ばかりではなく、炎のような花びらのもの、百合のように細い花びらのもの、ボタンやバラのように八重で華やかなもの、種類の多いのには驚かされる。数年前、富山県砺波市のチューリップ祭りに行った時、品種改良され尽くしていると思えるほど多くの種類を見たが、きっと今でも改良され続けていることと思う。


写真の上をクリック
紫木蓮(シモクレン)  02,4,8(Mon)
木蓮も桜や梅、桃と同じように新葉が出る前に花が咲く。一つの花が大きく、花びらも大きく香りもいいので春に目立つことこの上ない。真白の白木蓮、外が紫紅色で内側が白の紫木蓮の他に、最近は黄色の黄木蓮もあるようだがまだ見たことがない。娘が生まれた時、義父が記念に自分の家の庭へ白木蓮、紫木蓮、松の三本を植えてくれた。松は水はけが悪く枯れてしまったが木蓮は今や大木になっている。花は本当にきれいだが、秋に大きな枯れ葉が庭中にカラカラと落ちることに義母は閉口していた。


写真の上をクリック
花海棠(ハナカイドウ)  02,4,7(Sun)
近所の公園でお花見をしていた時、すぐ隣のお宅の庭にこの花が満開に咲いていた。名前を思いつかなかったので、チャイムを鳴らし尋ねた。「咲き始めの頃はもっと可愛かったよ」と言いながら花海棠(ハナカイドウ)の名前を教えてくださった。そうそう、カイドウだ、と思い出した。幹からぶらさっがた花の柄が5cm程もあって、吊り下がって咲くことと、つぼみの濃い紅色が特に美しく、海棠を美人に例えることわざもある。


写真の上をクリック
フリージア  02,4,6(Sat)
花の大きさの割には細い茎なので、一昨日からの強い春風に負けてしまうのではないかと心配させられるフリージア。昨日、急にお邪魔したお宅の庭先に、フリージアが甘い香りと共に咲き誇っていた。赤、白、紫もあるがやはり黄色のイメージの強い花。球根でどんどん増えていくのか、毎年、毎年、勢力を広げてたくさんの花を咲かせ、義母が絶えず切花にして飾っていたのを思い出す。


写真の上をクリック
枝垂桜(シダレザクラ)  02,4,5(Fri)
友人がお気に入りの枝垂桜の写真を送ってくれた。「家の近くの三重BK本店の枝垂桜、とても可憐で花びらも普通の桜より小さく、とても可愛い桜です。今やっとシャッターチャンスが訪れました。」と書かれていた。本当に可憐なピンク色をしていて、彼女が毎年楽しみにしているのがよくわかる。枝垂桜はエドヒガンの変種で長寿だから、大きく育ったものが爛漫と咲き誇った時は、何百本と続く桜並木にも負けない程の美しさがある。


写真の上をクリック
菊桃(キクモモ)  02,4,4(Thu)
もう10年以上前、近くの喫茶店の駐車場の隅に、この菊桃が春になると一際鮮やかな色を誇っているのを見て、名前を尋ね菊の花びらの桃と覚えた。ここに載せたくて、そこまで行ってみようと思っていたら、私の家のすぐ近くでこれを見つけて撮れた。このショッキングピンクとも言える濃い桃色の花びらが散ると、下にピンクの絨毯を敷き詰めたようで感動する。小布施の友人の家の側で見た光景がはっきりと目に焼きついている。


写真の上をクリック
花桃(一重)  02,4,3(Wed)
4月になったとは言え、こんなに気温が上がると自然環境に異変が起きるのでは、と気にしながらも、暖かさに釣られて外に出ると色々な花に出会えるのは嬉しい。昨日、この桃の木が真っ青の空に向かって枝を延ばし、可愛い花と黄緑の新芽をつけているのを見た時は嬉しさが倍増した。青空と桃の花と新芽の対比は自然が作ってくれた贈り物。桃太郎の昔話があるくらいだから昔からこういう風景がが連綿と続いてきた幸せを感じる。


写真の上をクリック
カラスノエンドウ  02,4,2(Tue)
この時期、田の畦などに小さい花の割には色鮮やかに目立っているのがこの花。子供の頃から親しんでいたのになぜか間違えて「カラスノテッポウ」と覚えていた。これとよく似た「スズメノエンドウ」というのと「スズメノテッポウ」という草もあって、混同してしまっていた。どうしてこんなにきれいな花なのにカラスというのかと不思議だったが、熟したサヤが真っ黒になるからだそうだ。無粋な名前を付けたものだと思う。学校からの帰り道、実の中身を出して笛にして鳴らすためにふっくら膨らんだ実を見つけるのに夢中だった。その笛のことをシービーと呼んだ。


写真の上をクリック
リビングストンデージー  02,4,1(Mon)
松葉菊やシネラリアに似ていて以前はどれも同じように見えていたが、葉の形や咲く時期などでいろいろな花の区別が出来るようになってきた。リビングストンデージーは多肉質の葉を持っている。これは日が当たらないと開かないので、側を通っていた朝夕には、これほど光沢があって日が当たるときれいに輝く花とは気が付かなかった。ピンク系の他に白や黄色があってたくさん集まると、まるで光沢のある絨毯のように美しい。