季節の花と共に

02.3.16〜3.31

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スノーフレーク  02,3,31(Sun)
この異常な暖かさで、もう山の雪も解けてしまっただろうが、スノーフレークは名前からも雪の一片を思わせ、真白ですずらんに似た可愛い花。別名「すずらん水仙」と言うのも面白い。確かにすずらんと水仙を足して2で割ったもののようだ。彼岸花の仲間なので球根がどんどん増えていくから毎年が楽しみ。あたり一面スノーフレークになったらどんなにきれいだろう、と思い描いてしまう。白い清楚な花は、気持ちをとホッとさせてくれる。


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花桃(八重)  02,3,30(Sat)
桃の実を採るための桃ではなく観賞用の桃を「花桃」と言う事を知らなかった。これは八重で、しかも一本の木に赤、桃、白の三色が咲いている。この写真では二色だが下のほうに数輪白い花が咲いているのを見て驚いた。接木するのだと思うが不思議な気がした。この花から桃色という色の名がつくほど、はっきりした色合いで人目を引く。花桃の実は、出来ても大きくならず食べれないそうだが、こんなにきれいで人を楽しませてくれるのに、実まで食べようと思うのは欲張りだと思った。


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エリカ  02,3,29(Fri)
別名のヒースは荒地を指す言葉で、小説「嵐が丘」の舞台の荒涼とした風景を思い出す。それに引きかえ、エリカはこのように、すずらんのような可愛い
花にピッタリの名前だと思う。寒い地方で育つ花なので、すずらんに似ているのかと勝手に思っていた。昔「エリカの花の咲く頃」と言う歌が流行ったが、当時どんな花か全く知らなかったことに気がついた。


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紫菜花(ムラサキナバナ)  02,3,28(Thu)
友人が「ダイコンの花」と言って送ってくれたが
多分「紫大根草(むらさきだいこんそう)」というこの花の別名のことを思ったのだろう。「紫金菜(しきんさい)」「紫金草(しきんそう)」 とも言うらしい。菜の花の仲間で、春の光にとてもよく似合って目立っている。20年ほど前にこの花をはじめて見た時、なんてさわやかな花だろうと思ったことをはっきり覚えている、その時の状況まで。花も人と同じで単に好き嫌いだけではなく、相性もあるようだ。


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ランプの妖精  02,3,27(Wed)
近くの園芸業者が、インド原産、学名「ストロビランテス・アニソフィルス」のこの花に「ランプの妖精」と名付けて商標登録を申請した。6月には申請が認められるそうだ。3年前に苗を手に入れ試作を重ねて、今年に出荷が始まった。約3センチの細長い薄紫の花を数多く咲かせて、花の形、色、葉の色に不思議な魅力がある。蟹江発の花がヒットして全国的に普及するといいなーと願っている。


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木瓜(ボケ)  02,3,26(Tue)
1月18日に赤い木瓜(ボケ)を載せた時「紅白一緒に咲くものもあって不思議」と書いたが、その不思議なのには出会えてなくて、ピンクの可愛いのに会えた。気に入った花に出会えると本当に嬉しい。また、紅と白の花が一本の木に咲くものを更紗ボケというらしい。こんな可愛い花なのに、幹には鋭いトゲがあるので気をつけなくてはならない。赤はすでに1月に咲いていたが、このようなピンクのものや、更紗は毎年4月初旬が盛りなのに今年はとにかく花が早い。


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ラッパ水仙  02,3,25(Mon)
ここのところ急に暖かくなったせいか、街の中に色鮮やかな水仙をよく見かけるようになった。いかにも春らしくて周囲がパッと明るくなるような気がする。子供の頃から口が前へ突き出しているような形のをラッパ水仙と呼んでいて、それは通称だと思っていたけど本当にそう呼ぶことが今回分かった。そして真ん中の部分が花弁より短くて突き出していないのを、カップ水仙と言うことも。百羽一からげにして見ていたものに、それぞれはっきりした違いや特徴があることがわかった時、見る目が変わって視野が広くなることがある。


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ヒヤシンス  02,3,24(Sun)
子供の頃、理科の教材として水栽培で育てたのが心に残っていて、未だにヒヤシンス=水栽培だ。これは友人の庭で咲いたのをメールで送ってくれたもので、ヒヤシンスを代表するような可愛いピンク。他には白、黄、青、紫があるが最近出来たのか花屋さんで真っ赤なのを見たことがある。ちょっとヒヤシンスのイメージに遠いような気がしたが、それも華やかできれいだった。今年の秋に球根を買うのを忘れないようにしたい。


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レンギョウ  02,3,23(Sat)
この時期、一際鮮やかな黄色で人目を引いているのはレンギョウ。普通、庭に咲くが高速道路の脇に相当な距離で咲いているのは壮観。その辺りへ車を走らせると圧倒的な強さで迫ってくる。何本にも分かれた細い枝にびっしりと花を咲かせ、その後は枝がツルの様に伸びる。そんな枝垂れたレンギョウも素敵かもしれない。実が解毒や消炎に効くらしいが今までに聞いた事がなかった。


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四手辛夷(シデコブシ)  02,3,22(Fri)
姫辛夷(ヒメコブシ)とも言い、やはり春の訪れを匂いと共に告げる花。ひらひらした花びらが、しめ縄などに垂らす細長く切った紙の四手に似ているのでついた名。2005年に開催される愛知万博の会場になる瀬戸の山里「海上の森」にたくさん生息しているのが荒らされる、と自然環境を守る人たちから万博開催反対の理由になった花だけの事はある美しさだ。


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雪柳(ユキヤナギ)  02,3,21(Thud)
その名の通り雪が降り積もったように見えるほど真白になる。その上一つ一つの花がとても可愛い。花が散ると地面に小米(コゴメ・砕いた米)をまいたようになるのでコゴメバナとかコゴメヤナギとも言われる。街路樹の低木にも使われ、この季節、沿道が真白になっているところも有る。木曽三川公園の中庭にこの木が群生していて、見るものを圧倒する。今年は暖かいので、すでに満開になっているかもしれない。


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ナズナ  02,3,20(Wed)
もう、道端にナズナを見つけることが出来る。今年の春はうかうかしていると、私たちの生活の中までどんどん押し寄せてきそうな勢いだ。ペンペングサ、シャミセングサと呼ばれて親しまれているナズナは、子供の頃のよい遊び相手だった。三角系の実を下に少し裂き、耳元でカラカラ回してぶつかり合う音を聞いて楽しんだ。子供の頃の単純な遊びはいつまで経っても忘れないものだ。春の七草の一つで七草粥にも入れられる。


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日向水木(ヒュウガミズキ)  02,3,19(Too)
友人が昨日の乙女椿を見て「私の実家に咲いていました。今はありませんが私の若かりし頃の思い出の花です。なんだかスゴーク懐かしかった」とメールに書いてくれた。花に思い出を持つ人は多い。その時、その場所、その人が花を介して思い出されることがある。30年以上も昔の早春、兵庫県の城崎へ旅行した時、旅館の庭に黄色の花が咲いていたことをなぜか鮮明に覚えている。それがこの日向水木(ヒュウガミズキ)だったかは全く分からないが、汽車に乗り換えながら行った旅を思い出している。新葉の出る前に下向きに咲く黄色の花は、このままカンザシになるほど可愛い。


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乙女椿  02,3,18(Moan)
この冬ずっと
乙女椿を撮りたいと思っていたがうまく行かなかった。昨日偶然見つけて駆け寄った、まるで恋人に出会ったように。一輪を大写しにしたが、この木全体に咲いていて本当にきれいで感動した。ここに載せる為に写真を撮っていると、今まで見えていなかった花が見えてきて、私の中に大きな財産になった。特に、日本の冬を彩る椿にこれほど多くの種類があることをこの冬初めて知った。


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沈丁花(ジンチョウゲ)  02,3,17(Sun)
3月6日に載せた時雨の日は一層匂いが伝わってくる」と書いたので、雨の中を撮りに出かけた。やはり強い香りがして春を感じる。前に撮った時はまだやっと咲きかけたばかりで、花が開いているところを探して歩いたが、今はいたるところで咲き誇っている。
マリリン・モンロー主演の映画「お熱いのがお好き」でジャック・レモンが女装をして「ダフネ」(Daphne沈丁花)と名乗ったことを思い出した。


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豌豆(エンドウ)の花  02,3,16(Sat)
もう、豌豆に花が付いている。白は清楚でいいし、
ピンクと赤の濃淡のものも可愛いくていい。マメ科の花は華やかなスイートピーでも、小さいスズメノエンドウでも同じ形をしていて面白い。絹さやエンドウは若いうちにそのまま食べるし、むき実エンドウは実を取り出して豆ご飯にしたり煮たり、と春の味そのもの。知人がエンドウの実を生のままつまみにするのが好き、と言っていたのをまねしてみたら、意外にも青臭さも格別気にならず、ポリポリ食べれる。エンドウ豆だけでなくどの豆も日本人の生活には欠かせないものだ。