季節の花と共に

02.3.1〜3.15

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姫金魚草(ヒメキンギョソウ)  02,3,15(Fir)
従来の金魚草を改良されたものらしいが小花が密集して可愛い。切花にして食卓に飾ると食が進むかもしれない。黄色やピンク系の色が鮮やかで街角で映えていた。英名のリナリア
と言う名より姫金魚草と言う方がより親しみが湧く。このプランターは街路に置かれていて定期的に交換されていくので、この次は何が植えられるかと楽しみにしている。


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オキザリス  02,3,14(Thud)
この季節になるとオキザリスの中でも特に色鮮やかな黄色が一斉に咲き出す。種類の多いオキザリスの中でも、この黄色は光を浴びると輝いたように見える。和名はカタバミで野生の種類も多く、世界中に分布している数少ない植物かもしれない。1〜2cmの
細長い球根が出来、どんどん増える。気がつくとこの花が咲く季節になっている、と毎年同じ思いをする。


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詫助椿(ワビスケツバキ)  02,3,13(Wed)
詫助(ワビスケ)という
名が古風でいい。時代劇にこの花が登場した時、この名前を「いいな〜」と思っていた。詫び寂びの茶道に通じるのか、茶花として使われる。この木は虫に付かれて花も葉もきれいではないが、ちょうど蜂が来て密を吸っていたので可愛くて撮った。3月2日の白椿を載せたときに書いたが椿の密は甘いらしく、この蜂はカメラを向けて接近しても全く意に介せず、密を吸い続けていた。


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銀葉アカシア  02,3,12(Too)
昨日のブルーデージーと同じく、この鮮やかで圧倒的な黄色が風に揺れて目に飛び込んできた。小学校の門の側で大きく風に揺れていて人目を引く。小さな花がたくさん集まり房になっている。これによく似たフサアカシアはミモザのこと。ミモザはオジギソウなどの総称なので、通称、俗称があるものは、どの名前が本名か難しい。こんなに可愛い花を咲かせるのに、幹や枝にとげがあるのは似合わない。


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ブルーデージー  02,3,11(Moan)
近所を自転車で走っていたら私の好きな色が目に飛び込んできた、と言う感じだった。自分の好きな物、興味のある物はむこうから飛び込んで来てくれる、そう言う経験は誰にもあると思う。青い花びらと黄色い花芯のコントラストが鮮やかで美しい。色が青くてデージーに似ているから付いた名前らしい。別名の瑠璃雛菊(ルリヒナギク)も姿をそのまま表わしている。雛菊(ヒナギク)とはデージーのこと。この季節の寒色系の花色も、またいい。


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パンジー・ゼラニューム  02,3,10(Sun)
この花は種子島宇宙センター・宇宙科学技術館前に咲いていて、初めて見た花。赤と白がこれほどはっきり分かれているのは、多色なパンジーにもないのではないか。本州では4〜5月頃に咲くらしいが、種子島は亜熱帯の気候なのでこの時期に路地でも咲くようだ。パンジーとゼラニュームの交配種かと思うが、交配技術が発達したことでどんどん改良されたり、新しい花が作られていくことに目を見張らされる。


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クロッカス  02,3,9(Sat)
友人の撮ったクロッカス、「なかなかフォーカスが合わないの」と言いながらとてもよく撮れてる。私のカメラではなかなかこんな風に接写で撮れない。別名ハナサフランとも言い、早春の冷たい風をよけるように10センチほどの背丈で地面近くに咲く。白のほか黄、紫、青、ピンクと花の色が多く、どの色もめしべの濃い黄色に引き立てられている。ヨーロッパでは昔から春を告げる花として親しまれているそうだが、サフランのめしべをパエリャの着色料に使うことをまず初めに思ってしまう。


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桜  02,3,8(Fir)
日本の国花の桜にも種類が色々あるようだがあまり知らない。春の彼岸頃に咲く彼岸桜に咲き方や5個位ずつかたまって咲くところが似ている。昨日の新聞に「桜の開花が年々早まる」と書いてあったが、3月上旬の名古屋でこれほど開花しているとは思わなかった。この木にたくさんのメジロが来て、花の蜜を吸うようなしぐさをしていたが鳥も蜜を吸うのだろうか。そういえばメジロのことを英語でも whiteーeye と呼ぶのは面白い。カメラを向けたがその姿を捕らえるのは至難の技だ。  


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クリスマスローズ(ピンク)  02,3,7(Thud)
2月8日に白と言うより黄緑色のクリスマスローズを載せたが、その時友人がクリスマスローズばかり掲載しているホームページを教えてくれた。一つの植物にこだわって育てている人が結構いる。バラ、蘭、菊などに愛好家が多いのは良く知られているが、クリスマスローズにもそのような人たちが増えているのは、それだけ魅力があるということだ。種類も大変多いが、どれも色合いが現実離れをしていて夢に出てくる花のような気がする。


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沈丁花(ジンチョウゲ)  02,3,6(Wed)
昨日の梅とともに香りで春の到来を告げる代表的な花。秋の金木犀と比較されるほど香りが強く、雨の日は一層匂いが伝わってくる。香りが香木の沈香(ジンコウ)に、花が丁子(チョウジ)に似ているところから付いた名だと言うが、ジンチョウゲという音(オン)に心惹かれる。サンシュユと同じように手まりの形に咲き、外が赤くて中が白いところも可愛い。


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枝垂れ梅  02,3,5(Too)
2月19日に枝垂れ梅を掲載しが、これは友人が同じ三重県津市結城神社の枝垂れ梅を見に行って撮ったもの。「満開になればむせ返るような匂いに包まれるかもしれない
」とその時書いたが、きっと彼女も甘い香りに包まれて幸せな気分に浸ってきたのだろう。各地に梅林は多いが、枝垂れ梅ばかりを植えているところは少ないかもしれない。樹形に風格のある梅は盆梅にも作られ、百年後の人を楽しませることもできる。


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馬酔木(アセビ)  02,3,4(Moan)
アシビとも呼び、アセミ、アセボとも読むらしい。すずらんのような可愛い花。奈良の方が撮られたものだが、奈良公園の「ささやきの小径」に馬酔木の古木が生い茂っているので、そこのものかもしれない。馬酔木が咲くのはまだまだ先のことと思っていたら、もうこんなに見事に咲いていたとは、ちょっと感動している。先日奄美大島で見た時、ここは暖かい地方だから別と思っていたのに、三月は確かに春だと実感した。葉に毒素があるので馬や牛が食べると痺れを起こすらしい。それで「馬が
酔う木」だがアセビという読み方はどうしてか知らない。


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五色椿  02,3,3(Sun)
赤、白、桃色が花びらに縦縞を作っているのが五色椿。時には花びら半分は赤、半分は白などと色とりどり、模様もとりどりで面白い。五色椿で有名なのが京都の地蔵院、加藤清正が朝鮮から持ち帰って豊臣秀吉に献上したと言われている古木があるそうだ。こんな美しい花が世の中にあった、と喜んで船に乗せて来た様子が目に浮かぶよう。もらった秀吉も大いに喜んだと思う。この椿は首から落ちるのではなく、花びらがひとつずつ散るので苔の上に落ちる風情を想像するだけで楽しい。


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椿・加茂本阿弥  02,3,2(Sat)
白い椿を撮りたくて探していたら、偶然友人がメールに貼り付けて送ってくれた。何も言っていないのに心が通じたのだろうと、とても嬉しかった。また、別の友人は「椿の蜜がとっても甘いということを知っている?だから、メジロなんかが喜んでくるのよ。」とメールで教えてくれた。子供の頃、学校帰りにつつじの蜜を吸ったのは懐かしい思い出だが、椿の蜜も甘いという事は知らなかった。花の蜜はどれでも甘いのかしら?この椿の名前は「加茂本阿弥」と思うのだが、色々種類があるので自信はない。


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藪椿(ヤブツバキ)  02,3,1(Fir)
これは「やぶつばき」と言われる椿の原種。艶のある濃い緑の葉の間に真っ赤な花が咲き、黄色い雄しべとの色の調和は抜群。この種は花が平開しない。古い書物には「艶葉木」とも書かれ、万葉集や日本書紀にもその名が見られるそうだ。色、形、花びらの数等どんどん新種が増えている植物だ。欧米でも価値が高く、品種改良が盛んにおこなわれていて、今では逆に日本が新品種を輸入することになってしまっているらしい。花びらが散るのではなく首からぽとりと落ちるので、病気見舞いに持っていかないように、と母が教えてくれた。