季節の花と共に

02.2.1〜2.15

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棕櫚(シュロ)の実  02,2,15(Fri)
初夏に黄色い塊のような花を見たことはあるが、白い粉をかぶった青黒い実がなることは知らなかった。この写真を送ってくれた友人が「シュロの実は、ほんとうにblueberryみたいでしょ」と書いているのを読んだ時、「実はblueberryなの」と後に続くんじゃないかと思った。シュロの幹は網のような茶色の繊維で覆われていて、これがタワシの材料になるそうだが、知らない事って多いとつくづく思う。義母が10メール程にも伸びた玄関先のシュロを見上げ、折れて倒れたらどうしょう、と心配していたのが懐かしい。


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白と淡紅色の山茶花(サザンカ)  02,2,14(Thu)
1月3日に真っ赤な山茶花を載せたが、昨日立ち寄った友人宅の山茶花は、白地に淡紅色のぼかしが入った八重咲きで、その可憐さに心惹かれた。私が撮ろうとした時「もう終わりだけどね」の友人の言葉にも、花の季節の移り変わりの早さとはかなさを感じた。先日「これは立寒椿だよ」と教えてくださった方がいたが、どう見ても山茶花なので気にかかっていたら、椿の名前でもそれは山茶花で、「春山茶花」と言う名の椿もあるそうで・・・・どちらも華やかできれいに違いはない。


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白南天(シロナンテン)  02,2,13(Wed)
あまり実がついてなくていい写真ではないが、白南天を見かけることが少ないので撮ってみた。この時期になると鳥が実を食べてしまったのだろう、歯抜け状態だ。ナンテンは「難を転ずる」と解釈し、縁起の良い植物とされている。昨年11月15日に赤い南天を載せて、義母がこの実を鳥と競ったり、分け合ったりしていた思い出を書いたが、鳥が食べて種を運んでくれて初めて実生として芽が出るので、義母は鳥にも実を分け与える事を自然な事ととらえていたのだろう。昔から行われていた事には何かしら理に叶っている事が多い。


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シダ・竜鬢苔(リュビンタイ)  02,2,12(Tue)
友人からのメール「3年前に園芸店で購入したシダ植物です。屋久島に育っている巨大なシダ植物だと聞いています。」に驚いている。3年でこの大きさ、それが巨大になる為にはどれほどの歳月を要するのだろう。屋久島では1000年を越さないと屋久杉と呼ばないそうで、時間の流れ方が違う世界かもしれない。亜熱帯性気候の山の中で育っているのに、人の住む世界の中できっと大変な思いをしているに違いない。それを3年も立派に育成している友人に感心している。


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水仙の群生  02,2,11(Mon)
花が少ないこの季節でも、街の中で水仙はよく見かける。そのほとんどが日本水仙で、球根が分球して増えていくらしい。友人が淡路島・南淡町の黒岩水仙郷へ野生の水仙の群生を見に行き「匂いに酔い痴れるほど堪能しました」とメールに写真を添えて送ってくれた。黒岩水仙郷をネットで探してみたら動く画像でパノラマビューが現れた。居乍らにして世界の風景やニュースを見る事が出来るので、自由に動けない高齢者や障害者にパソコンがもっと普及するといい、と花の風景を見て思った。


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リーガースベゴニア  02,2,10(Sun)
ベゴニアには木立ベゴニア、球根ベゴニア、一般的なセンパフローレンス(四季咲きベゴニア)などがあるが、どれも多彩で鮮やかな色を持ち、長い期間花を楽しませてくれるので栽培に好まれるようだ。このリーガースベゴニアは豪華な花束のように咲くので、プレゼントにするのに重宝する。育てるのにもあまり手がかからないので、私のようなあまり手をかけない者にむいている。


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花水木の芽  02,2,9(Sat)
昨年11月25日に、真っ赤に紅葉した葉の間から小さくて可愛い新芽が、お母さんに見守られている赤ちゃんのようにひょっこり顔を出した所を掲載した。ついこの間のことのように思うのに、もうこんなに大きくなって春を待っている。形が橋の欄干(らんかん)を飾っている擬宝珠(ぎぼうし)に似ていて面白い。花水木は最近好まれているのか、街路樹に選ばれている所がとても増えたように思う。春、桜が咲いた後、ピンクや白の花が咲き出すのをこの新芽を見て心待ちにしている。


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クリスマスローズ  02,2,8(Fri)
昨日の花「蕗のとう」とたまたま似た写真になってしまったが、これは友人の家の庭に咲いたクリスマスローズ。写真に添えて「下を向いて咲くのでちょっとはりあいがない」と書かれていたが、下を向いている花の写真を撮るのは難しかったと思う。冬から早春に掛けて咲く、今とても人気のある花で、淡い黄緑、白、紅褐色、淡青など、どの色も夢のような色で、愛好者が多いのが分かる。


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蕗の薹(ふきのとう)  02,2,7(Thu)
友人の家の庭には毎年沢山の蕗のとうが出るので楽しみにしていたら、メールが来たので出かけた。今年は例年より出方が少ないそうだが可愛く芽を出していた。そばにいた犬に食べられてしまわないかと、ハラハラしながら撮り、蕗味噌でも天婦羅でも独特の香りが楽しめる、と喜んでもらってきた。可愛いと言いながら食べてしまうのだから勝手なものだ。別名「蕗の姑」と言うらしいが「蕗の小姑」と言ったところか。


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白梅  02,2,6(Wed)
「ふと庭に出ると梅が早や咲いていました」と奈良から白梅の写真を送っていただきました。私の周囲ではまだほんの数個咲きだしたばかりなので、思わず「ホー」と声を出して見とれました。菅原道真が京の都を旅発つときに「東風(こち)吹かばにほひをこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」と歌ったことを思い出します。決して春を忘れずに咲き、東風(こち)ではなく奈良から西風に香りを乗せて送られてきたような気がしました。


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アロエ  02,2,5(Tue)
知人の家の庭で偶然見つけて「アロエに花がついてる」と感動したが、何も珍しくはないらしい。「毎年咲くよ」といとも簡単に咲かしているらしい、しかも露地栽培で。冬に華やかなオレンジ色の花が咲いているととても目立つ。アロエは薬用として重宝され信頼されている植物の一つ。胃腸の調子を整えたり、火傷や傷の手当てに用いられ、アロエ健康法などとも言われる。化粧品やシャンプー、リンスに配合されていると、いかにもよさそうに思えるのは、自然のものの持つ力を信じたいせいか。


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槙(マキ)の木  02,2,4(Mon)
車を運転していると不意に黄色い色が目に入る。連翹(レンギョウ)の花にしては早すぎるし、何だろうと思っていたら槙(マキ)の木の新芽だった。こんなにはっきりした黄色だとは今まで気がつかずにいた。秋に実の写真が撮れなかったのが心残りだったので、この黄色の新芽が槙の木だとわかった時、赤紫の実のほんのり甘い味が口に広がった。この新芽もすぐに深緑色に変わるだろう。


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八重咲き水仙  02,2,3(Sun)
12/31に載せた日本水仙とほとんど同じものの八重咲きだが、多分「デュエット」という種類だと思う。花弁は白で中心が黄色、水仙はなぜか白と黄色であとは橙色が混じる程度でその他の色は見ることがない。だからだろうか、優しい花なのに「明るい希望」というイメージがある。世間では暗い話が多い昨今、道路傍や花壇にこの花を見つけると、気持ちが明るく和む。


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紅梅(コウバイ)  02,2,2(Sat)
「梅一輪一輪程の暖かさ」と言われるが、まだまだ厳しい寒さの中で、神社の境内にある紅梅がほころび始めた。枝に結ばれているおみくじは凶だったのだろうか。凶の場合は持ち帰らずに木々に結び付けて行く人が多い。梅の種(たね)の中には天神さんがいるそうだから、ご利益がありそうな梅の木に結び付けると、吉に変わるのかもしれない。ここに鶯がやってくる春も間近に来ている。紅梅の中には緋梅(ヒバイ)と名の付く真っ赤なものがあるがこれがそうかは知らない。


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ウツクシマツ  02,2,1(Fri)
「滋賀県甲西町の南西部にある美松山の斜面一面に群生している松で、大小約200本がとても美しい景観をなしています。アカマツの変種で、一本の根から地表近くで放射線状に枝が分かれた珍しい樹形をしており、国の天然記念物になっています。江戸時代の古書にはすでにその美しい姿が描かれており、東海道の名所として江戸時代から語りつがれてきました。」
この文章と共に友人から送られてきたウツクシマツの写真は、子供の頃海岸沿いに防風林として幾重にも植えられていた松の姿を懐かしく思い出させてくれた。