季節の花と共に

02.1.1〜1.15

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夏みかん  02,1,15(Tue)
子供の頃、夏みかんは夏に食べるもの、すっぱくて皮をむくだけでも大変で苦手なもの、と言う印象だった。それが晩秋から実がなり、3月くらいに収穫されしばらく寝かしておいて、味がまろやかになってから食べると良い、と知ったのはそんなに遠い事ではない。外国に住む友人のお母さんから、持って行って渡して、と託された事がある。それを食べて育った事を忘れないでほしい、と言う母親の愛情をしっかりと感じた。その時「4月まで置いてから食べるように」と教わったことが、私にもいい思い出になっている。


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クロガネモチ  02,1,14(Mon)
花もなく寂しい季節の庭や山を彩っているのはこのような実のついた木。その中でもクロガネモチは木の大きさ、実のつき方の多さでは群を抜いている。トトロが住んでいそうなくらいこんもりと葉が茂り、その木一杯に赤い実がついているのは壮観だ。実生から育ってあっという間に大木になって驚かされた事がある。そうなってから抜いたり切ったりはとても無理なのでご用心。


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柊南天(ヒイラギナンテン) 02,1,13(Sun)
葉はヒイラギに似たギザギザで木の形は南天に似ているので柊南天(ヒイラギナンテン)と名付けられたのだろう。花は普通3月頃に咲くが、これは室内で早く咲いた物。庭や公園でよく見かけていたが、このギザギザした葉っぱのものは、すべてヒイラギだと単純に思っていた。このページを書くようになってから、植物の細部が自然に目に入るようになった。それは、視野が広くなった事だから嬉しい。


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蝋梅(ロウバイ) 02,1,12(Sst)
寒空に黄色い花を枝一杯につけている蝋梅(ロウバイ)を見つけた。お正月が過ぎるとどこからか春遠からじ、と自然の知らせを感じる。ロウ細工のような光沢があるので蝋梅というらしい。新芽が出る前に透き通ったような八重の花が咲いて、いい香りがする。先日の雪で少し元気がないが突然、枝が黄色くなった印象で嬉しい驚きだった。


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金のなる木 02,1,11(Fri)
近くの床屋さんの前にこの鉢植えが出してあり、見れば金のなる木に花が咲いてる、しかも満開に!嬉しくなって床屋さんに撮らせて下さい、とお願いした。初めて花が咲いたと喜んで、お日様が当たっている時は外に出してるけど、それ以外は家の中に入れて大切にしていると話して下さった。先日の雪のような気候だと寒さで凍って枯れてしまう。5円玉の穴を新芽の時に枝に通して育てて、まるでお金の花が咲いたようにした事があるが、冬に枯らしてしまい5円玉が一杯残った悲しい思い出がある。


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金柑(キンカン) 02,1,10(Thu)
柑橘類の中で最も小粒なのがこのキンカンだろう。大きいザボンに比べれば本当に可愛い。別名の姫橘(ヒメタチバナ)がよく似合う。このまま皮も全部食べられるし、砂糖煮や蜂蜜漬にしてもよく、風邪をひいた時には効果的。この写真のように枝一杯たわわについているのを良く見かけるが、春になってもそのままで鳥も食べないで残っているのを見ると、もったいないとつい思ってしまう。


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唐橘(カラタチバナ) 02,1,9(Wed)
別名、百両(ヒャクリョウ)と呼ばれるのは、実がたくさんなる千両や万両に比較して少ないので値段が安くつけられたらしい。この木をHPに上げていた友人に『「百両」ってあるのね、知らなっかた!』とメールをしたら百両は唐橘(カラタチバナ)のこと、と教えてくれた。わからないときすぐに尋ねておかないとずっとわからないままになってしまうが、電話をかける程ではない時、メールは気軽に聞けて便利だ。


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アイビー  02,1,8(Tue)
つる性で壁や木をはい上がっていくところは、いわゆる蔦と言われる物と同じだが分類は違うようだ。これが赤くきれいに紅葉することに今回初めて気が付いた。オー.ヘンリーの「最後の一葉」のようなハラハラとロマンチックに散るのが蔦で、カリカリに枯れてカサッと落ちるのがアイビーのようなイメージ。寄せ植えの植木鉢の中でいつも脇役に徹していてけなげ。


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シャコバサボテン  02,1,7(Mon)
英名のクリスマス・カクタスは緑と赤のイメージで美しいが、お寿司の上に乗っているシャコに葉が似ているからシャコバサボテンと言う。これに似たものにカニバサボテンもあり名前の付け方が面白い。この写真は歯医者に行った時待合室で見て、1本の茎からピンクと赤の花が咲いているのに驚き写真を撮った。カメラはいつも携帯しているといいものにめぐり合える。


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菊  02,1,6(Sun)
日本の秋の主役のように言われる菊を、冬の寒空の下でもまだ多く見る事が出来る。大輪のもの、鉢植えのポットマム、小菊、懸崖(ケンガイ)仕立て・・・形や色が多種多様の菊。食用として育てられているのもある。小菊は植えっぱなしでも丈夫に育つが、手入れをしないで育てると行儀悪く花をつける。この小菊の色が好きで切り花にして飾ったが、虫が付いていて閉口した。


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松  02,1,5(Sat)
一月としては41年ぶりの大雪で、住んでいる所は42cmの積雪。雪をかぶった松は正月松の内にふさわしい。赤松や黒松などの種類があるが、万年青々とした常緑樹であるところが縁起のいい物の一つに数えられているのだろう。知立市には昔の東海道が保存されているが、その松並木は堂々とした古木で、今にも大名行列や弥次さん喜多さんが通りそうな雰囲気を残している。それは大いに松の木の風情に負う所だと思う。最近松食虫の被害で赤茶けて枯死した松の木をよく見かけるが心が痛む。


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青木(アオキ)  02,1,4(Fri)
昨日の大雪の中で、緑の葉と赤い実が寒さに震えながらも映えていた。年間を通して光沢のある葉が目を楽しませてくれるのでこの名が付いたと思う。年中元気印のようなアオキがその姿とは裏腹に、日当たりが良いと葉の光沢がなくなって生育が悪くなるそうだ。それは日陰に適していると言う事らしい。このことを知った時、植物の生育には本当にそれぞれの特性があるものだと感心してしまった。


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山茶花(サザンカ)  02,1,3(Thu)
秋から冬にかけて咲く山茶花は冬景色を明るくしてくれる。椿に似ているが花の開き方、散り方、おしべの形などいろいろ違う。山茶花は花びらが平に開き、バラバラに散る。おしべも椿の様に筒型ではないので区別がつく。赤、桃、白、絞り柄、ぼかしと色だけでもたくさん種類が分かれ、八重、二重、一重、大輪、中輪と多種多様。三重県菰野町の個人のお宅に、県の天然記念物に指定されている200年前からの大木があり、その木の下に花びらが散ると赤い絨毯を敷き詰めたようにきれい。


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葉牡丹(ハボタン)  02,1,2(Wed)
日本のお正月を飾るのになくてはならない葉牡丹(ハボタン)が、キャベツを観賞用に改良したものと知って、良くぞこれほどきれいに仕立てて下さったと感動する。中心の葉が赤、白、黄、紫などに変化して楽しませてくれる。その上、葉の形も丸いもの、縮れたもの、大きく波打つものなど、変化に跳んでいる。また、生け花用に軸が長く伸びるものもある。冬の花壇に敷き詰められていたり寄せ植えの中に見つけると、華やかさはないがなぜか気持ちがホッと和む。


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門松  02,1,1(Tue)
しめ縄は悪神を入れないために神前や神事の時に張り渡す縄だそうだが、それにひきかえ、門松は神さまをお招きするための目印と言う事なので、やはり華やかだ。竹三本を松で囲み荒縄で結んで、ナンテン、葉牡丹、センリョウ、熊笹などで彩る。ナンテンやセンリョウの実の赤さを目当てに神様は訪ねる家を見つけてくれるのか。元日から7日までの「松の内(うち)」まで神様がそれぞれの家に逗留するらしい。今年は昨年より少しは景気をよくしてくれる神様の訪問を期待する。