季節の花と共に
  

02,5,1〜15

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ディモルフォセカ 02,5,15(Wed)
アフリカ原産の花にアフリカと頭に付くのは普通の事だが、結構あるものだな〜と感心している。これはアフリカキンセンカ、インパチュエンスはアフリカホウセンカ、セントポーリアはアフリカスミレと言うように和名がついているのが面白い。細い茎の割りに大きい花で、薄紫、濃い紫、オレンジ、黄色、白の花が株全体を覆い、花壇やプランターを埋め尽くすと周りを圧倒する。近くのボウリング上の前の花壇がこの花の白一色覆われていて、まるで雪が積もったようになっているのを今日発見した。


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ジャーマンアイリス 02,5,14(Tue)
ジャーマンアイリス、ダッチアイリス、花しょうぶ、カキツバタはすべてアヤメ科の同じ仲間、そして花しょうぶはアヤメの古名だから同じ花を意味する。ほとんどよく似た姿をしているアヤメの仲間達を見分ける時、その中でも特にジャーマンアイリスは全体に大きく、花が華やかで独特な色合いの花がある。濃淡の紫、ピンク、白、黄色がほとんどの中で、特にこの写真のような濃い赤紫色のものは他のアヤメの中にはない。これは友人の家の庭に咲いたものだが、義母を訪ねて行くと、よくこの花を切ってくれたことを思い出す。


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カンパニュラ 02,5,13(Mon)
少し前まで紫の花のイメージが強かったが、最近ピンクや白をよく見かける。紫はちょっと澄ましたイメージのカンパニュラで、ピンクはいかにも可愛げに咲く。ベルのような釣鐘のような形から、ベルフラワー、釣鐘草(ツリガネソウ)とも呼ばれて、風が吹いて茎を揺らせばさわやかな音が聞こえてきそう。フジコ・へミングの弾く「カンパネラ」は力強く個性的で聴く人を圧倒するが、この花は見る人を優しくしてくれる。


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カーネーション 02,5,12(Sun)
このカーネーションは昨日出かけた南木曽のホテルのロビーに結婚式のために飾られていた。そして今日は5月の第二日曜、母の日。子供が母親にカーネーションに託して感謝の気持ちを現す行事だが、きっとそれぞれの人にみんな違った「母の日のカーネーション」の思い出があることだろう。赤い花だけでなくピンク、白、オレンジがあってどの色も華やか。ブルーの色が開発されたと話題になった事があるがカーネーションのブルーはなぜか寂しい気がする。


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ライラック 02,5,11(Sat)
紫紅色で甘い香りのするライラック。「リラの花〜咲く頃〜」と歌われているのもこの花で、フランス名の「リラ」も香水を思わせるようでいい響き。寒さに強いらしく北海道では街路樹にもなっていて、6月にライラック祭りが行われるのが有名。それを目的に6月に札幌へ出かけた思い出がある。春の桜、ボタン、夏のあやめ、蓮、秋のコスモス・・・・と花を求めて旅行をする人も多いと思う。


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宝鐸草(ホウチャクソウ)  02,5,10(Fri)
寺院や五重の塔の軒下に吊り下げる、鈴型をした飾りの宝鐸(ホウチャク又はホウタク)に似ているところからこの名前が付いているのは面白い。5月2日に掲載した鳴子ユリと同系列の、清楚で可憐な緑白色の花。春の野山や雑木林に入って行き、こんな可愛い花や変わった植物に出会えたら疲れもたちまち取れ、山歩きのマニアになってしまいそう。山野草愛好家の気持ちが少し分かった気がする。


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 紫蘭(シラン)  02,5,9(Thu)
見た目楚々としているのに道端にも群生していて、もともと野生の蘭なのでとてもたくましい花。紅蘭(ベニラン)とも呼ばれこの色よりも赤っぽいのもよく見かけるが、新種で青紫のや白いものもあるらしい。蘭を育てるのは難しいと思い込んでいたが、これは育てやすい代表のようだ。先日友人がたくさん切ってくれたのを花瓶に飾ったら、豪華な花束のようで幸せな気分だった。


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車輪梅(シャリンバイ)  02,5,8(Wed)
大島紬を染める時に、樹皮が染料として使われるので有名なシャリンバイ。2月に奄美大島へ行った時、テーチキと呼ばれて泥の中の鉄分と融合しこげ茶の色合いを出していた。低木用の街路樹に多用されているので身の回りを見渡せばきっと何処にでもある。白く固まって咲いているので歩いていると目が行ってしまうが、思っていたより可愛い花が咲き驚いている。5弁の花びらが梅の花の様で、光沢のある葉の中で10輪づつほど固まって咲いている。秋には白い粉をふいた黒紫色の実がなる。


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クレマチスU  02,5,7(Tue)
雨や雲りの多いゴールデンウィークだったが最後に良くなり、光の当たった写真を撮れた。これはいつも通る道から1本奥の道を通って昨日見つけて撮った。交配させた新しい品種がどんどん生み出されているらしいが、これはテキセンシス・グラビティ ビューティ、新しいものかどうか分からないが濃赤色で人目を引いていた。クレマチスは初夏の花だと思い込んでいたが、花殻をこまめにとって手をかけてやれば2番目3番目の花が咲き、長いものは秋まで咲いていると友人から教わった。


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クレマチス  02,5,6(Mon)
昔から鉄線(テッセン)と呼ばれているものを含めて、クレマチスはとても好まれている花だと思う。色も種類も多くアーチやフェンスにからまって咲いているのは華やかな中にもさわやかさもあり、人気があるのが分かる。毎年この季節、長いフェンス一杯に咲かせているお宅があるのでとても楽しみにしているが、今年はなぜか白い花がほとんどで「クレマチスは紫にこそ真価がある」と思っている私には物足りない思いで帰ってきた。そこへ送られてきた友人からのこの写真をとても嬉しく思った。


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蛇苺(ヘビイチゴ)  02,5,5(Sun)
毒イチゴとも言われているので、子供の頃食べると死ぬと思っていた。毒でもないし蛇が好んで食べるものでもないそうだが、美味しくはないらしい。畑の畦や道端につるを延ばしながらどんどん増えて、辺り一面が黄色い小花で埋まる。少し経って赤い実がぽつぽつ出来始めると、毒が手に付くのではと、恐がりながらもたくさん集めてつぶし、ママゴトのジャムにした。子供の頃に手にした花や実は何年、何十年経っても記憶から消えない。


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グロリオサ  02,5,4(Sat)
栄光、名誉、賛美の意味のある glory (グローリー)から名が付いていると思う。炎が燃え立つような華やかでユニークな形が人を引き付ける。友人が作ったアートフラワーのグロリオサが我が家に来てから数年立つが、黒い花瓶に映えていつまでも美しさが衰えず部屋を飾ってくれている。それを見た人は本物と思うほど良く出来ていて驚く。もともとグロリオサがアートフラワーのような不思議な形の花だからかもしれない。和名のツルユリ、ユリグルマより「グロリオサ」の名が良く似合う花。


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谷空木(タニウツギ)  02,5,3(Fri)
白いウツギ(ウノハナ)の写真を撮って掲載しようと思ったが、ここのところ天気が悪くいい写真が撮れなくて、お日様待ちの心境だった。ところが昨日この別名ベニウツギとも言う谷空木(タニウツギ)に出会い、お日様も関係なく何枚も写した。写真を撮るための技術については良くわからないが、良い光と被写体があればほとんど大丈夫のようだ。ピンクの花が枝一杯に付き枝垂れるほど咲いていて、周囲を明るく照らしているようだった。白いウツギも白からピンク、紅色と変化するウツギもみんな初夏を彩り本当にきれい。


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鳴子百合(ナルコユリ)  02,5,2(Thu)
先日から友人の間で、見た目がそっくりの鳴子百合(ナルコユリ)と尼野老(アマドコロ)の見分け方について話に花が咲いていた。その違いの特徴の一つとして、ナルコユリは花柄に 3〜5個分枝して花を付けるが、アマドコロは花柄に1〜2個であること。写真では分かりにくいが、これは分枝して3個ついているのがたくさんあった。実物でよく見たいと思っていたので友人の庭で見つけた時は嬉しかった。先端だけ緑の清楚な白い花が、昨日の雨に濡れて光っていた。切ってもらったナルコユリが花瓶の中で可愛く咲いている。


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都忘(ミヤコワスレ)  02,5,1(Wed)
佐渡島へ流された順徳院は都が恋しくて嘆き哀しんでいたが、この花で慰められ都のことを忘れて暮らす決心をした、という話からこの名がついたと言う。そんな話がいかにもありそうな、風情のある花。確かにこの花を見ていると、ロマンティックな思いに引き込まれるようなところがある。ピンク、白、淡紫色もあるがやはり濃紫色が上品なミヤコワスレのイメージだと思うが、単に好みの問題かもしれない。