01.12.16〜12.31
水仙(スイセン) 01,12,31(Mon) これは日本水仙。品種改良された園芸品種がたくさんあるが、どれも白と黄色を基調としている。越前岬や伊豆半島で冬の寒さの中、自生しているのを見に、大勢の人が訪れるだけの魅力がこの日本水仙には十分ある。何しろ、ギリシャ神話で語られる美少年ナルシスの 生まれ変わりの姿、と言われているのだから。私は水仙はお正月に飾る花、という感覚で見てしまう。それは単に習慣から来ただけのものだが、センリョウにも松や竹にも良く似合う。 |
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柊(ヒイラギ) 01,12,30(Sun) 11月20日にヒイラギモクセイを載せたが、それよりも葉のぎざぎざが大きくてはっきりしている柊(ヒイラギ)は、この時期に白く香りの良い花をつける。クリスマスリースに葉や実が使われるのでお馴染み。日本ではもっと古くから別の使われ方をしている。それは節分に、枝の先にイワシの頭を刺し門口に飾って魔除けにした事。奈良へ行った時、4月にも拘わらず民家の玄関先に飾られていた。2月の節分だけとは限らず、ヒイラギには年中家を守る木、魔除けとして考えられている。 |
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海桐花(トベラ) 01,12,29(Sat) 植物の名前は面白い。「海桐花」と書いてどうしてトベラと読めるのか?呼び名があって字が当てはめられたり、意味のある漢字がまず先行し読み方は習慣から来たり、と様々なパターンがあるようだが、植物が人の生活と如何に切り離せないものかと言う事を強く思う。名前までは知らなくても数え切れない植物に関わって暮らしていることに今更ながら気がつく。トベラは扉の木(トビラノキ)とも言われいつもツヤツヤした葉が、初夏に咲く甘い香りの白い花や、晩秋の赤い実を引き立てている。 |
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漆(ウルシ) 01,12,28(Fri) 秋も深まり山の色が変化していく時、四季のはっきりしている日本の美しさを再認識する。紅葉の中でも一際赤く色づくのがハゼの木を含む漆(ウルシ)の仲間。子供の頃「かぶれ」と呼んで触ってはいけない、ときつく言われたので今でも手が出ない。かぶれ易い人とそうでない人がいるそうだが、子供の頃のことは身体が覚えてしまっている。漆や漆器を一名 japan(ジャパン)と言うのは日本風の物の代表のようで面白い。 |
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シクラメン 01,12,27(Thu) 友人がシクラメンを栽培している温室へ出かけて撮ったものを送ってくれた。私の住んでいる地域も電照菊、ポインセチア、カーネーション等の温室栽培が盛んで直接買いに行く事がある。温室一杯に咲いている花を見ると、圧倒されながらも心が豊かになりワクワクしてくる。赤、白、ピンク、そして花びらにフリルが付いたものやミニもあり、多種多様に冬の間楽しめる。花が逆さまに咲いているところが生き生きした表情に思えて、元気を与えてくれる花。 |
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白妙菊(シロタエギク) 01,12,26(Wed) 赤と緑が街に溢れた後の静寂の中にいると、周りが銀世界なら素敵だろうなー、と雪国を思う。真夏にシロタエギクが群生してるのを見た時、そこだけ雪をかぶっているようで清々しさを覚えた。白い色の持つ冷たさや味気なさを、葉をおおっている綿毛が柔らかい印象に変えている。春には黄色の花も咲くのに、葉を鑑賞するために早く花を摘むというのも珍しい。寄せ植えをした時これの側にある花は、黄色のマリーゴールドも紫のロべりアも一際きれいに見える。 |
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ポインセチア 01,12,25(Tue) クリスマスカラーの緑と赤が基調なので、この時期になくてはならない鉢植えの植物。赤の他に、ピンクや白、クリーム色にピンクが入っているもの、ぼかしのものもあり、華やかにクリスマスを飾る。日当たりの良い所に置き、乾燥させないようにしないと、葉がクルッと巻いてパラパラと落ちる。我が家のポインセチアは、玄関に置いていたら条件が悪かったのか、クリスマスを待たずに葉が落ちてしまった。 |
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ゴールド・クレスト 01,12,24(Mon) 葉先が黄色いのでゴールド・クレストと呼ばれ、杉に似た円錐形の形が良く、人目を引く。鉢植えの針葉樹と言うのは他にあまりないのではないか。もみの木に替わって、クリスマスツリーとして使われている。クリスマスのために30センチ程のものを買って飾った友人が、その後庭に置いていたら2,3年後にはどんどん大きくなり、小さな植木鉢が根元にくっついたまま土の中に根を張って、成長し続けているのを見せてくれた。 |
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アリッサム 01,12,23(Sun) 最近寄せ植えが流行しているがその中によく取り入れられているのが白、ピンク、紫のアリッサム。花壇に敷き詰められていると、背丈が10センチか15センチの短いものなので、まるでクッションのようにふわふわと心地よさそうに見え、近くによるといい香りがする。春咲きと秋咲きがあるようで、絶えず見かける。根が短いのか、植え替えに弱くて寄せ植えを作り直すとダメにしてしまう。アリッサムを残して他のものを植え替えすると良いかもしれない。 |
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柾(マサキ)の実 01,12,22(Sat) 昨日載せたマサキに今こんなに可愛く実がついている。真弓(マユミ)の実と似ているが、落葉樹のマユミと常緑の葉がツヤツヤしているマサキとは全体の風景が大きく違う。枯れた色になりがちな年末の街中で、春や夏を思い出させてくれる常緑樹は貴重な存在。ただ、このマサキには貝殻虫が寄生していたので、この後大丈夫かしら、とちょっと心配になった。風通しが悪い場所に植えられていたので、それが原因かと思う。 |
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柾(マサキ) 01,12,21(Fri) この写真は1ヶ月ほど前に撮ったもの。花期は6ー7月と言われているのに、先月の暖かい日差しの中で花をつけていた。常緑樹なので1年を通して青々としたつやのある葉が茂っていて力強い。丈夫な木のようで、公園などの生垣に使われているのを目にする。白い小花が集まって咲き、線香花火のようで可愛く、思わず足を止めカメラを向けた。明日は柾(マサキ)の実を載せようと思う。 |
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楓の実 01,12,20(Thu) 新緑の頃、みずみずしいカエデの葉の間に2枚の翼をつけた赤い実を見ることが出来る。紅葉した葉が散った後に透き通った羽のような中に種が見える。この実は種類によって、大きさ、形、羽根の角度も違っているようで、2枚の羽が二つに分かれヘリコプターのプロペラのように、クルクル回りながら落ちて行く。それが落ちた所や風で飛ばされた所に実生(みしょう)カエデとして芽吹いて可愛い双葉をだす。種があるということは花も咲くという事だと思うから、春になったら花も見てみたい。 |
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ミドリノスズ 01,12,19(Wed) コロコロした丸い緑の玉が鈴なりに繋がってたれ、グリーンネックレスとも呼ばれていることに納得。緑の玉が葉である事を知って驚いた。そう言われれば他に葉はないけれど・・・。目立たない白い花が咲くが、それ程可愛い花ではない。つり鉢で育てるとどんどん下に垂れて行き、5センチくらいに切った物を土に挿すだけで増えるので、昔、面白くて随分増やした事がある。この間まで育てていたハートカズラが絶えてしまったので、これを育ててみたい。 |
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四季桜(シキザクラ) 01,12,18(Tue) 最近このページに花を載せるのが時節柄難しくなってきた所へ送られてきた、珍しい四季桜の写真。十月桜とも呼ばれ、八重と一重があるがこれは八重。三重県鈴鹿市の子安観音には天然記念物の「不断桜」が冬から春にかけて花を付け、冬も葉があるらしい。一昨日遠景で送って下さった写真の近景をお願いした所「今日、改めて接眼で撮影してみました。この桜の足元の木はケヤキの木が伸びすぎたので切った枝」と書かれていて、欅(ケヤキ)の紅葉した黄や赤の中に桜が咲く自然の妙! |
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姫リンゴ 01,12,17(Mon) 「姫」の付く植物は姫百合、姫菖蒲、姫萩・・・と、たくさんあるが代表的なのが姫リンゴ。ツヤツヤ光って、まるでサクランボかクリスマスツリーの飾りのように枝にぶら下がっているのは本当に可愛い。これは庭木だったが、よく鉢植えや盆栽として育てられている。これは食べられるのか尋ねるのを忘れたが、縁日に売っているリンゴ飴を思い出す。 |
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柿 01,12,16(Sun) 鳥の為に残してある柿。この時期になると、秋、たわわに付いた実も収穫され紅葉した葉も落ち、早く日が暮れる秋の寂しさを代弁しているかのよう。柿は日本を代表する果物の一つ。10月に東名高速を走った時、豊川の辺りで「次郎柿の産地」の看板と共に濃い緑の葉と色付いた柿が一面に続き見とれてしまった。この秋、頂いた渋抜きをしてある柿の中に渋が残っているものが混じっていて、食べた時口の中が痺れたような嫌な感覚がしばらく続き閉口した。近所におすそ分けした中に入らなくて良かったとそればかり思った。 |