季節の花と共に

02.4.16〜4.30

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鯛釣り草(タイツリソウ)  02,4,30(Tue)
昔からある植物だそうだが見たことはあってもあまり印象がなかった。写真を撮った時この桃色で先端が白くなってるのと、すべて白のが一緒に咲いていたので特別可愛く見えた。鯛に似た花が釣竿のように伸びた茎に、10数個も咲いている姿は大漁のようで景気がいい。また、花の形が仏前の装飾の華鬘(けまん)に似ているところから、一般には華鬘草(ケマンソウ)と言われるのも、花の形のユニークさから来ている。魚の鯛というより、鯛焼きがたくさんぶら下がってるように見え、鯛焼きが付け根から順に開いて行くと思うと楽しくなる。


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ネモフィラ  02,4,29(Mon)
オオイヌノフグリを二回りほど大きくしたような花で、澄んだ空色、正にスカイブルー。白人の赤ちゃんの目のようにきれいな色なのでBaby Blue-Eyes と言われたり、和名はルリカラクサと言われたり、とにかく色の印象が強いには違いない。花壇の脇役に植えられたとしても、主役よりもこの花に目が行ってしまう。この他に黒っぽい濃紺で白で縁取られているのや、白の花びらの先に紫色の斑点が入っているものがあるらしいので、花苗のお店で探してみよう。この花を見かけるといつも「赤ちゃんの青い目」と独り言が出てしまう。


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藤(フジ)  02,4,28(Sun)
蔓が延びてどんどん広がるのを利用して美しい藤棚が出来る。藤棚の下にベンチがあればそこは本当に素晴らしい憩いの場になる。「藤棚の下で」と合言葉にもなりそうなロマンチックな雰囲気をかもし出してくれる。房の長さも20cm程でコロッと丸いものから、2mにもなる九尺藤や砂ずりの藤というものもある。山に入れば山藤が見られ、もちろん家の庭や身近な公園でも見ることが出来る。古く万葉集から登場して日本人に愛されてきた藤は、甘い香りでミツバチを引寄せながら今が盛りと咲いている。


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小手毬(コデマリ)  02,4,27(Sat)
小花が20個ほど集まって出来た小さな手毬が、枝の上に行儀よく並んでいて、名前と同様とても可愛い花。咲いている様子は雪柳と同じで、真白に雪が積もっているように見えてよく目立つ。コデマリに対してオオデマリもあり、コデマリの花は直径6〜7cmだが、オオデマリは10〜12cmもあり本当に手毬ほどの大きさがある。手毬が一杯並んでアーチのように伸びているコデマリは、華やかと言うより清楚で美しい。


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八重躑躅(ヤエツツジ)  02,4,26(Fri)
まるでバラの花のような花びらのツツジがあることに驚いている。500以上の園芸品種があるそうだから、こんなのがあっても不思議ではないのかも知れない。この季節、街路樹、庭木、生垣として植えられているツツジが見る見るうちに目にも鮮やかに咲き出した。花色も多彩で白、ピンク、赤、黄、紫、どれも目を見張るほど美しい。また、山に自生しているのも多く、山歩きをしてふと足を止めると目の前に咲いていて疲れを癒してくれる。子供の頃ツツジの花の蜜を吸ったが今の子達はそんなことをしないだろうな〜。


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蔓桔梗(ツルギキョウ)  02,4,25(Thu)
最近、公園の花壇や生垣の間から垂れ下がって咲いているのをよく見かける。桔梗に良く似ているけど名前は知らないな〜、と思っていた。蔓桔梗(ツルギキョウ)の名を知っている人と、ビンカ・マジョールと言う名を知っている人がいるかもしれない。これは木曽三川公園の大きな木の下の日陰にずっと広がっていた。蔓でどんどん伸びて広がっていき、たおやかな感じの花の割には繁殖力旺盛な花のようだ。街の中で濃い緑の葉と薄紫の花に出会うと気持ちが和む。


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花水木(ハナミズキ)  02,4,24(Wed)
昨年11月18日に花水木の真っ赤な実を、そして25日には紅葉した葉の間から春を待つ新芽の写真を載せたが、今まさに満を持して咲いている。白、淡いピンク、赤に近いピンクと色とりどりの花が、初夏の陽気のような暖かさの中で風にゆれている。明治時代東京からワシントンへ贈った桜の返礼として贈られ、今では公園や街路樹としてもてはやされている。数年前、リンゴの花を見に飯田市へ出掛けた時、花水木の街路樹の美しさに見入ったことがある。


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君子蘭(クンシラン)  02,4,23(Tue)
見た目の豪華さや気品からか、蘭ではないのに君子蘭(クンシラン)と呼ばれ愛好家の多い花。茎が真っ直ぐに伸び、葉の中心に濃いオレンジ色の花を15〜20個も付けるので見た目が華やか。その上冬には、たくさんかたまって付いた実が赤く色付くとそれも可愛く、花のない時期に目を楽しませてくれる。娘がまだ3歳頃、この花を手にもって祖父と写っている写真がある事を、懐かしく思い出した。


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ムスカリ  02,4,22(Mon)
ムスカリの別名がとても可愛いので驚いた、ブドウヒヤシンスと言う。ブドウの実に似た丸いつぼみが一杯重なっているままで、開かずに終わってしまうような花。花壇にはメインの花の引き立て役としてなくてはならない存在。背丈が10cmか15cmなので花壇の渕にたくさん植えても邪魔にならず、色も派手でなく、他のものを引き立たせる。白いムスカリもあるがやはり青紫がムスカリの色のような気がする。


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木香薔薇(モッコウバラ)  02,4,21(Sun)
秋篠宮妃殿下・紀子様のお印に決まってから一般に知られるようになったバラ。当時、急に人気が出たので、苗がとても高く売られていたことを思い出す。ツルが伸びてフェンスやアーチにからまり、黄色や白色の小花が咲くと、そのままでもブーケのようできれい。他のバラはトゲに気を使うが、これは枝にトゲや毛がないので気を使わずに、扱いやすい。白花は芳香がするらしいがどうして黄色はしないのか不思議。それでもこの黄花モッコウバラは春の日差しに輝いていた。


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芝桜(シバザクラ)  02,4,20(Sat)
花壇や石垣から白、桃、紫の芝桜(シバザクラ)が道に溢れ出し咲き誇っている。テレビの中継で北海道・道北の滝上町(たきのうえちょう)の10万平方メートルにも及ぶ斜面が、シバザクラのピンク色に染まる様子を写しているのを見たことがある。あれはまさに圧巻、公園全体が芝桜に覆われていた。岐阜県高鷲村牧歌の里にもシバザクラの斜面が広がっているらしい。スキー場の側なので冬にその近くまで行っているのだが、この季節に行くと又違った風景に出会える。


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射干(シャガ)  02,4,19(Fri)
日本庭園の隅にそっと咲いていたり、春の野山や林の中に行くと必ず見かけ、歩き疲れた足をふと止めてたくなる花、シャガ。どんどん横に広がって増えて行くのでかたまって咲くことが多い。群生に出会うと派手な花ではないのにその美しさに圧倒される。「射干」の漢字は中国名から来ているようだが、とても読めない字だ。薄紫や白のシャガが茶花として活けられ床の間に置かれたとしたら、可憐さの中に華やかさもあってお茶席の雰囲気をよくすると思う。


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牡丹(ボタン)  02,4,18(Thu)
今年の花はすべて早いと言われているが、いつも連休頃に咲くボタンがもう咲き誇っているのには驚く。「百花の王」と言われ、お日様の元でのあでやかさでは、どんな花にも引けを取らないが、昨日今日の雨にあたると花びらが垂れ下がりとても寂しい花になる。この花を撮った時も少し雨に濡れていた。子供の頃、5月の連休に長谷寺へボタンを見に行き混雑していたこと、とても暑かったことを思い出す。


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八重桜  02,4,17(Wed)
八重の桜のことをボタン桜だと思っていたがそれは意味が違っていて、ボタン桜は里桜の別名だそうだ。また、里桜は人家の近くに植えられている桜の総称。と言うことはボタンのように花びらが幾重にも重なって咲く八重桜だからボタン桜とも言う、と思っていたことは間違いだった。自分で解釈して思い込んでいたらしい。母は八重桜は葉と一緒に咲くので好きではないと言っていた。「豪華で長く持つので好き」という友人もいる。花に対する思いや好みは人それぞれで面白い。塩漬けにして桜茶になるのはこの八重桜。


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三椏(ミツマタ)  02,4,16(Tue)
小学校の授業で和紙の原料としてコウゾ・ミツマタの名前を2つ並列で習った記憶があるが、それは理科か社会のどちらの授業だったのだろう。とにかく名前ははっきり記憶しているのにミツマタの花を見たのは初めて。枝が3つに分かれて伸びるのでこの名前が付いたそうだが、蜂の巣のように半球形に咲き、花の中の色が濃く、匂いもいい花なのでもう少し繊細な名がつくとよかったのに。