季節の花と共に

02.1.15〜1.31

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折鶴蘭(オリヅルラン)  02,1,31(Thu)
これはまだランナーを出していない若い折鶴蘭(オリヅルラン)だが、生き生きとした黄緑色から、この季節にはあまり見られない若々しさを感じたので写真を撮った。葉の白と緑の部分が外側にあるものや内側にあるもの、また斑入りのものもある。折鶴を思わせるランナーがたくさん出ると、つり鉢の特徴が生かされて面白い。植物をたくさん育てて慣れているはずの友人がこれを植え替えた時、根が白くて思ったより太かったので、虫の幼虫と間違えて植木鉢ごと放り出した事を思い出した。


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匂菫(ニオイスミレ)  02,1,30(Wed)
1月の寒空の下で可憐に咲くスミレを見つけた。スミレの中でも、寒さに一番強い匂菫(ニオイスミレ)で、葉がハートの形をしていて可愛い。花は「美しさ」を表す代名詞のように使われるが、スミレは「可憐さ」の代表のように言われて、歌に歌われたりしている。英名をsweet violets というので甘い香りがするのかな。写真を撮った時、匂いを嗅いでみればよかった。ハーブの一種で花を砂糖漬けにしたり、サラダにも入れることが出来る食用スミレで、お茶にして飲むと二日酔いや気管支炎に効果があるそうだが、乾燥させて飲むほど花を摘んでしまったら可愛そうだ。


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蝦夷松(エゾマツ)  02,1,29(Tue)
志賀高原のスキー場はこのエゾマツやトドマツの針葉樹林、白樺、岳樺(ダケカンバ)などが吹雪の中でも春を待って、確かにしっかりと息づいていた。木々が雪をかぶり樹氷になりながらも寒さを凌いで、新芽をしっかり守っている姿には愛おしさを感じる。中でもエゾマツの実は、直径1.5〜2センチと小さくて可愛く、思わず拾って持ち帰りたくなった。


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ハナキリン  02,1,28(Mon)
24日のカランコエと同じ多肉植物の代表的なものとしてハナキリンは知られていると思う。これはピンクだが赤や黄色、白もあるようだが赤とピンクしか知らない。寒さに弱いので家の中で大切に増やして、どの鉢も満開に咲かせているのを撮らせて頂いた。花好きの人は管理の大変な冬を、何の苦もないようにうまく過ごして楽しんでいるのには感心する。


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グズマニア・マグフィニカ  02,1,27(Sun)
パイナップルの観賞用のものを総称してアナナスと言うようだが、同じパイナップルの仲間でも、グズマニア・マグフィニカのダリアのような花は、色も形もあでやかで一際美しい。室内に置けば長い期間花をつけてくれているし、手もかからないので観葉植物の良い特徴をみんな備えた優等生。


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ヒマラヤユキノシタ  02,1,26(Sat)
半月程前のまだ日陰に雪が残っている時、雪の中に咲く健気で可愛いこの花を見つけ、名前を知りたいと思っていた。偶然友人の家の庭で見つけ教えて貰うことができた。ヒマラヤユキノシタとう名前はいかにも寒さに強そうで、雪の中でも咲いていたのが納得出きる。仲間にシベリヤユキノシタ、アルタイユキノシタがあると言うのもその感を強める。別名オオイワウチワと言うのは葉の大きさを表しているのだろう。


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藪蘭(ヤブラン)の実  02,1,25(Fri)
8月か9月に紫色の花を咲かせて日本画のような風情のヤブラン。周囲のものがみんな枯れてしまった冬に、黒っぽい丸い実をツヤツヤと付けているのを見ると、思わず側へ寄っていってしまう。この丸い実は種なのでそれが落ちて自然に増えて行くほど丈夫な植物のようだ。名前の通り、藪の中にそっと咲くのが似合っているかもしれない。


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カランコエ・サンライズ  02,1,24(Thu)
変わった多肉植物だと思いながら写真を撮ったが、持ち主も名前を知らないと言っていた。そこへ偶然友人から送られてきた園芸会社のカレンダーの1月に、この花の写真と名前が載っていて、あまりの偶然に驚いた。11月14日にカランコエは掲載したがその仲間のサンライズ。寒さに弱いので室内に置いて、水をやり過ぎないように注意すれば、長い間花を咲かせる。冬の寒さを忘れさせてくれるような暖かい雰囲気を持った可愛い花。


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ディジゴセカ  02,1,23(Wed)
通称アラレアとも言い、繊細で優雅な感じの観葉植物・ディジゴセカ。お日様が好きで日が当たらない所へ置くと葉が落ちる。「葉が七つに別れているので七福神と言って縁起がいいよ」と昔千葉から売りに来た人から買った事がある。義父にプレゼントして育てて貰った、もちろん名前は七福神と言って。しかし、今どこを探してもその名前は出てこない。あれは売るための口上だったことに、今初めて気がついた。福寿草のように縁起がいい名前、と言うだけで好まれる植物も結構ありそうだ。


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柚子(ユズ)  02,1,22(Tue)
柚子の皮をお吸い物や、茶碗蒸に少し入れると香りがよく、料理を引き立ててくれる。ユズの実をくり貫いて詰め物をしてつくる柚餅子(ゆべし)は、好きな人と嫌いな人がはっきりしているようだ。輪島の名物として頂いた時、初めはちょっと苦手かな、と思ったがくせになる味で今では好物と言える。12月の冬至にユズ湯にした時身体が温まり、その後何度もお風呂にユズを浮かべていたが、長く浸かっていると身体がピリピリしてくるのは私だけだろうか。


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万年青(オモト)  02,1,21(Mon)
葉を見て楽しむ観葉植物の中でも、名前の「万年青」という字から、まるで観葉植物の代表のように思える。オモト作りは盆栽などと同じように、年寄りじみた趣味という印象を持っていたが、班の入り方、葉の形や大きさなど気をつけて見ると、変化があって味のある植物だと気づく。専門家は植木鉢にも凝って競うようだが、濃い緑の葉とまん丸の赤い実の対比に惹かれる。


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金盞花(キンセンカ)  02,1,20(Sun)
子供の時から仏様の花と思い親しんできた金盞花(キンセンカ)。南房総をバス旅行した時、窓から目にした一面のキンセンカ畑が目に焼きついている。同じような群生に渥美半島で出会って、20年も前の旅行の様子や、その時の会話まで鮮明に思い出す事が出来た。キンセンカの緑と橙色のコントラストや雰囲気の素朴さは、どこか懐かしいものを思い出させてくれる。


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ノースポール(north pole)  02,1,19(Sat)
この花の名前が分かるまでに紆余曲折があった。いつ頃からかスノーボール(snow ball)だと思っていたし、友人に尋ねてもそうだと答えてくれたが、植物図鑑には載っていない。変だなーと何日も心にかかっていて、今日花屋へ行って分かった。ノースポール(north pole)、またはノースボール(north ball)、花はマーガレットや菊に似ていて葉はお鍋に入れる春菊に似ている。ノースポールだと「北極」のことだが、スノーボールは「雪の玉」なので、寒い冬に咲く白い雪の玉のような花を表していて、スノーボールの方が似合っている気がする。


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木瓜(ボケ)  02,1,18(Fri)
あまり背の高い木ではなく、盆栽に仕立てられているのをよく見かける。赤や白の花に加えて紅白一緒に咲くものもあって不思議。早春ともまだ言えないこの時期、寒さの中で花を咲かせているのを見ると、ひとしお可愛さを感じる。ただ、名前が冗談で引き合いに出される事のあるボケなので、その可愛さと名前がそぐわないでもない。漢字は木瓜と書くだけあって瓜に似ているのか、梅のような実が黄色く熟すととても香りが良い。


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パンジー  02,1,17(Thu)
お正月が過ぎた頃から街の中にパンジーが溢れ出す。花壇、公園、沿道のプランターになくてはならない花となって久しい。でもこの花を三色(サンシキ)スミレと思っている人がどれほどいるだろう。以前はその名前の方が通りが良かったのに、今は誰もがパンジーと呼んでいる。これは中くらいの大きさのものだが、大輪やビオラと呼ばれている小輪のもの、そして色は三色どころか多種多様カラフルで黒いものまである。開花時期が長いので、好まれ花壇の定番になったのは当然の事だろう。


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ダニア  02,1,16(Wed)
フルネームはアフェランドラ・スクアローサ・ダニア。一度もフルネームを聞いたことがなく、これをずっとダニアとだけ覚えていた。大人になって初めて自分で買って育てた植物。どうしてこれを選んだかは忘れたが、多分、観葉植物は育て易い、とお店の人に言われたのだろう。確かに温度の事だけを考えていれば枯れることもなく、長い間育てた記憶がある。これはキツネノマゴ科だそうだが、キツネノマゴは野原に生える草で、どうしてこれがその科に属するのか本当に植物って面白い。