季節の花と共に

02,6,15〜30


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アンティチョーク(食用アザミ) 02,6,30(Sun)
アンティチョーク(又は、アーティチョーク)は開花直前のつぼみを柔らかくなるまで茹でて、オリーブオイルで炒めて食べたりするハーブでイタリア料理に多用される。血中コレステロールを下げる働きをする健康食品でもある。背の高さが1m以上にもなり花も華やかに咲くので、畑の中で食用を免れたアンティチョークが洋々と美しさを誇っていた。最初「鬼アザミ」と思ってしまったが大きさが全く違う。朝鮮アザミともとも呼ばれている。名前を確認するまでに随分時間がかかってしまった。


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林檎(リンゴ) 02,6,29(Sat)
小布施の友人から「22日に取った写真送ります、今月末位からリンゴの袋かけです。」とこの写真がメールで送られてきた。きっと今ごろ袋かけで忙しいだろうなー、と思っていたら電話がかかってきて、これは「フジ」であること、先に消毒をするので袋がけは来週になること、リンゴに袋をかぶせてから口を針金で縛ることを話してくれた。リンゴが生産されるのにかかる手間隙を思うと、スーパーで簡単に買るとは言え、粗末に扱えないと思ってしまう。


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桃花月見草(モモハナツキミソウ) 02,6,28(Fri)
その辺りの道端にもさりげなく咲いている割にはきれいで、また名前も可愛い桃花月見草。ほとんど野生のように自然に咲いている。河原などに咲く待宵草(マツヨイグサ)や田の畦や湿地に自生する赤花(アカバナ)の仲間で、名前も月見草なのに昼に咲 いているのも面白い。だから別名、昼咲月見草とか昼咲桃色月見草とも呼ばれている。ただし、待宵草のように一日花かどうかは知らない。多分閉じてはまた開いているのではないだろうか。


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梔子(クチナシ) 02,6,27(Thu)
梔子(クチナシ)は香りが強く、この季節街を歩いていると、秋の金木犀と同じで、ふと香りが流れて来て花の存在に気がつく。八重と一重があって白い花の代表と思っていたが最近は黄花もあるようだ。「口無し」に通じる名前は実が熟しても口が開かないことから名が付いている。黄赤色の実は漢方薬や食品の天然着色料に、香りの良い花びらは香料や紅茶に入れたり大いに利用されている。正月料理のキントンの色つけにこの実を使うことを思い出した。


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小判草(コバンソウ) 02,6,226(Wed)
その名のとおり小判そっくりの形をしている。初めは淡緑色だが熟すと黄褐色になって、まさしく黄金色の小判に見える。野原に咲いていても見落としそうだけど、友人の家の庭にはしっかりと居場所を確保して咲いていた。その時もらった来た小判草をドライフラワーにして籐の籠の中に生けてある。


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桔梗(キキョウ) 02,6,225(Tue)
もともと野原に自生していた日本古来の花で、何とも上品な色形が着物の柄や日本画の題材に好まれてきた。清楚で控えめな印象が日本人好みなのかもしれない。秋のイメージが強いが7月8月に最盛期を迎える。5月に友人から苗をもらい鉢で育てたところ、2〜3日前から次々と開花し嬉しくて一日に何度も見に出ている。これは背丈が40cm弱の矮性なので安定性がよく育てやすい。昨日の小布施の栗菓子で有名なものに「栗鹿の子」があることを友人がメールで教えてくれた。「栗鹿の子」の名前をすっかり忘れていた。


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栗の花 02,6,224(Mon)
6月21日の「葡萄畑」の写真を小布施から送ってくれた友人の家の栗の木。雄花と雌花があり、これはひも状になる雄花で10〜15cm。雌花は緑色で小さくて目立たないから見た覚えがない。ひも状の花のどこがイガイガの栗になるのかと不思議に思っていたが、雌花が別だということで今回なぞが解けた。長野県・小布施は栗の名産地で、栗きんとん、栗羊羹、栗ご飯などが名物になっている。遠くに住む友人を持っているお陰で、珍しい写真や情報を頂くことが出来て世間が広くなる。


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バーベナ(美女桜) 02,6,223(Sun)
今は「バーベナ」として親しまれていると思うが、「美女桜」というのも懐かしい名前。桜に似た形の花が5〜11月まで咲き続けるので花壇やプランターに植えられているのをよく見かける。色も赤、白、桃、黄、紫と華やかで可愛い。ここ、数年前から植木鉢の寄せ上が流行っているが、その中の背丈の低いものとして選ぶと花期が長いのでパンジー、ペチュニアなどと一緒でとても重宝する。


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クリナム(浜木綿・ハマユウ) 02,6,222(Sat)
この写真の浜木綿(ハマユウ)は百合かアマリリスに似ているが、私の知っているものはもっと細い花びらで、南国の海岸に清楚に咲いているイメージ。奄美大島の真っ白なサンゴの海岸に緑の葉が映えていた。こんな異国情緒あふれる花が万葉の頃から歌われているのが不思議でとても面白い。20年近く前に亡くなった義父が大切に育てていたのを思い出す。花が終わった後、根元から切ってしまっても春には新芽を出し、初夏に真っ白な花を咲かせていた。


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葡萄畑(ブドウバタケ) 02,6,21(Fri)
1ヶ月程前からE−メールのやり取りが始まった長野県・小布施の友人が「写真の送り方を教えて頂きました。ブドウの房きりが済んだ状態のブドウ畑と、家の庭から見た雁田山です」と写真を送ってくれた。「房きり」とは良い葡萄を作るために後で出来てきた房をカットすることらしい。その上で巨峰の場合は粒を36粒くらいに抑える、と以前話してくれた。E−メールのお陰で彼女の葡萄畑の様子が見れて嬉しい。


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石榴(ザクロ) 02,6,20(Thu)
梅雨の合間の強い陽射しの中、つややかな緑の中に朱色の花を見ると、早くも夏の気配を感じる。昨年11月11日に石榴の実を載せた時、花も載せたいと思っていたので写真を撮ることが出来てよかった。その時、実の効能として「中高年女性の健康と若返り」と書いたが、きれいな色で甘酸っぱい味は女性に好まれると思う。花の形も可愛いのに、花がはっきり写っていないので残念。このような高い木に咲いている花をアップで撮れたら、とついカメラのせいにしてしまう。


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金蓮花(キンレンカ・ナスタチウム) 02,6,19(Wed)
最近はキンレンカと呼ぶよりナスタチウムの名で呼ぶ人が多いかもしれない。「金」は花の色を、「蓮」は葉がハスに似ているからついたという。そう言えばどこかで見た葉だと思ったら、ハスの葉のミニ版だった。鮮やかな黄色やオレンジ色の花と、丸くて可愛い葉がたれさがって咲くので、寄せ植えに入れると優しさと可愛いさだけでなく豪華な雰囲気も出してくれる。


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梅花空木(バイカウツギ) 02,6,18(Tue)
白山吹かと思って撮ったが少し違うので、植物図鑑を見ていたら梅花空木(バイカウツギ)に出会った。花は梅に、木は空木(ウツギ)に似ているからこの名前なのだろう。5月3日に谷空木、5月31日には箱根空木を載せたが同じ仲間ではないようだ。今は花の多い季節、その中でも真っ白の花がいくつも固まって咲いているのは遠くからでも一際目を引いた。


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鼠黐(ネズミモチ) 02,6,17(Mon)
この季節、生垣に庭に公園にと白い小花が房になって咲いているのを見ることが出来る。しかし大方の人は気に留まらない花だろう。むしろ秋に枝の先につく黒紫色の実の方が印象に残るかもしれない。子供の頃、学校帰りにこれを取っては投げ合った覚えがある。子供は周りにあるものを触ったりちぎったりするものなんだと、これを書いていて思い当たった。そうしながら植物や動物などの感触を記憶にとどめていく。実がネズミの糞に似ているから付いた名前より、別名の玉椿(タマツバキ)の方が情緒があっていい。


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山紫陽花(ヤマアジサイ) 02,6,16(Sun)
兵庫県在住の友人が近くの通称「能勢の妙見山(みょうけんさん)」を登った時に撮影したもの。「葉っぱの色こそ汚いけれど、何と素敵なブルーだと思わない?これは撮ったままで、何も加工していません。虫に食われずに綺麗な形のは、余り見かけませんでした。」山の植物は虫との共存だから、柔らかい花や葉を食べられても仕方がない。日頃、色の洪水の中で暮らしていると、緑一色の山の中で自然の鮮やかな色に出会った時、どれほど新鮮に映るかと、山歩きを趣味にしている人がうらやましくなる。