季節の花と共に

02,6,1〜15

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薔薇園(バラエン) 02,6,15(Sat)
サッカーW-カップ、日本が1位で決勝トーナメントへ進出を果たしたお祝いに華やかなバラを選んだ。それも一輪とか花束でなくバラ園のバラすべてを飾りたい気分。バラほどお祝いにふさわしい花はない。5月に行った伊丹市荒牧バラ園の花壇のデザインは素晴らしかった。それほど大きい公園ではないがバラの種類も多く、レイアウトのデザインが洗練されていることに感動した。このような公園の維持管理は大変なのに無料で開放している。


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藪枯(ヤブガラシ) 02,6,14(Fri)
最初、同じ蔓(ツル)性の野葡萄の花かと思ったが葉の形が違うので区別がつく。野葡萄の葉はつたの葉と同じような形をしている。藪を枯らすほど成長がいいので付いた名のようだ。ビンボウカズラの別名からも推測が出来るが、これから夏に向かって益々どこにでもはびこって辺りを席捲してしまう。そんな嫌われるような存在とは裏腹に、この黄緑色の花は地味なのに心惹かれ、本当に可愛い。


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柏葉紫陽花(カシワバアジサイ) 02,6,13(Thu)
花の形からピラミッドアジサイとも言われる程立派な花が、友人の家の庭に咲いていた。普通のアジサイは横に広がって咲くがこれは藤を立てた様に、また、桐の花のように咲く。葉が柏餅のカシワの葉にそっくりな為に、この名がついたようだ。とても珍しいもののように思ったが最近人気のある園芸用アジサイだそうだ。昨日、入梅宣言した初夏の空に似合っていた。


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蛍袋(ホタルブクロ) 02,6,12(Wed)
ホタル籠、提灯花とも呼ばれ、それらはすべてホタルを捕まえて入れ物にし、提灯の様に見立てたことから名が付いている。昔はそうして遊んだと思うが今は簡便なプラスチックの虫かごが入れ物としてあるので、そういう発想が浮かばないだろうと思う。この花の中に蛍を入れると幻想的に光ってくれるに違いない。桔梗のツボミと同様膨らんだときに両手でたたくとポンと可愛い音がするが、たたいてつぶしてしまうのはやっぱりかわいそう。


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西洋苧環(セイヨウオダマキ) 02,6,11(Tue)
青紫色で山野に咲く苧環(オダマキ)はちょっと恥ずかしげに下向きに咲くが、洋種のものは色も鮮やかな赤、桃、黄がある。その上、しっかり顔を上げて咲き大輪もあるようだ。この黄色のは「マキシ」と名のついているものかと思う。「苧環」とは紡いだ麻糸を内をからにして丸く巻いたものをいい、花の形がそれに似ているから付いた名だそうだが、この字をとてもオダマキとは読めない。また日本古来のオダマキの写真も撮ってみたい。


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下野(シモツケ) 02,6,10(Mon)
下野の国(栃木県)で最初に発見され、古い土地名が花の名としてつけられている。オオデマリと同じように小花が半円球形にピンクか白に咲くが、この写真は少し前に雨の中で撮ったもので、ピンク色が暗くて残念だった。長く突き出たオシベが花に霞をかけたような役割をして、野趣的な雰囲気を出している。まだ七部咲きだったのに、昨日見たらもうほとんど終わりで、花の後が茶色い手まりのように残っていた。


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鉄砲百合(テッポウユリ) 02,6,9(Sun)
たくさん種類があるユリの中でも、鉄砲ユリが一番ポピュラーなユリで、また一番清楚で優しさがある。カサブランカ、カノコユリ、オニユリ、スカシユリ、ヤマユリ・・・本当に多くの種類がある。そういえば昨日の擬宝珠もユリ科だった。昨年の今頃、袋井市「可睡ゆりの園」で3万坪の広さの庭園の中に、150種以上の百合が山を覆っているのを見ることが出来た。良い香りがして桃源郷のようだったが、花粉が服について閉口した。


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擬宝珠(ギボウシ) 02,6,8(Sat)
山の中や庭木の下などのあまり日のあたらないところに植えられて寂しい印象の擬宝珠だが、花が咲くと一度に華やかな存在になる。この写真はまだ開き始めで、下の方のほんの数輪が咲いているだけだが、全部咲くと一つ一つは地味な花なのに葉とうまく似合ってさわやかな華やかさが出る。つぼみの形が橋の欄干の擬宝珠に似ているところから名が付いている。昔、義父がこれを好んでいたので亡くなった後も大事にしていたが、なかなか花がつかなくて寂しかったことを思い出す。


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ダイアンサス 02,6,7(Fri)
撫子(ナデシコ)、石竹(セキチク)、カーネーションなどのナデシコ科の総称で、花壇を可愛く彩っているダイアンサス。ナデシコの名から優しくゆらゆらと風になびく様子が目に浮かぶが、ダイアンサスというと背も高くなくて懐かしい雰囲気を持った和風のセキチクのイメージ。同じ花を指して別名が付いている場合がよくあるが、名前によって頭に浮かぶ姿が違うのも、名前の持つ雰囲気から来るので面白い。そう言えば幼稚園の時のクラス名は「撫子組」だった。


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ホオズキ 02,6,6(Thu)
お盆には真っ赤に色づいた実を買い求めるが、青く結実したばかりでまだ実が小さいこの時期のホオズキをほとんど知らなかった。中心が緑の白く小さな花が可愛く付いていた。花が終わると萼(ガク)が5cm程伸びて袋になるとは、面白い仕組みになっている。友人から蛍を見てきた、と嬉しいメール。いよいよ夏の風物詩が出始めた。


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突抜忍冬(ツキヌキニンドウ) 02,6,5(Wed)
昨日のドクダミと同じ庭に咲いていて、葉の真ん中から茎が貫いているのでこの名前がついている、と教えて頂いた。漏斗形の花の色はもっと朱赤だが、光の加減で肉眼で見た時より明るい色で写ってしまった。忍冬(ニンドウ)とはスイカズラのことでこれもスイカズラの仲間だが、それよりもずっと花期が長く4〜9月の長期間咲くので、垣根に絡ませておくと花の後の赤い実まで1年の大半を楽しませてくれる。


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ドクダミ 02,6,4(Tue)
触ると独特な匂いがすることと、名前から毒があるように思ってしまうが、茶花にもなるような可愛い花。干して煎じて飲んだり、腫れ物に貼ったり、医者要らずのように大活躍。毒や痛みをとる事から「毒痛み」でドクダミになったようだ。この写真は友人のご実家のお父さんが、手入れの行き届いたお庭に配されたもの。自然を大切にした優しい雰囲気の庭は、足を踏み入れただけで心が和む。


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黄菖蒲(キショウブ) 02,6,3(Mon)
これだけを特に黄菖蒲と言うのはどうしてかな、と思っていたが紫系統の花菖蒲より丈夫で、野生化するほど自然状態でふえるそうだ。道や畑の脇に色鮮やかに群生しているのを見かけることがある。紫のイメージの強いアヤメ科の植物の中では、この黄菖蒲は原産地がヨーロッパだと聞くと納得させられる。もうすぐくる梅雨どきには、この鮮やかな黄色に救われることだろう。


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花菖蒲(ハナショウブ) 02,6,2(Sun)
5月14日にジャーマンアイリスを載せたとき書いたが、花菖蒲より一回り小さい杜若(カキツバタ)も含めてみんな同じアヤメ科なので区別が付きにくい。花菖蒲は私の住んでいる町の花で、この時期になるとあちらこちらで一斉に咲き出し、菖蒲祭りも開催される。日本情緒豊かな花なので、神社やお寺の池にでも咲くと、良い雰囲気をかもし出す。


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カラー 02,6,1(Sat)
スラリと姿勢よく伸び垢抜けしたモダンな形の花。真っ白のカラーをウエディングブーケとして持っていた花嫁さんは、やはりモダンな感じの人だった。葉も濃い緑で美しく生け花の花材としてもよく使われ、鮮やかではっきりした色合いの黄色、ピンク、赤の他に淡いピンクもある。カラーの名前が襟(えり)のカラーCollarに似ている事から付いたのはなるほどと感心した。